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引越し時のウォーターサーバーの運び方|水抜き手順と運搬の注意点

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引越しが決まったとき、大きな荷物や手続きに気を取られ、つい後回しになりがちなのがウォーターサーバーの「移動」ではないでしょうか?

「このままトラックに乗せて運んでもらえるのだろうか?」「水抜きってどうやるの?」「傾けたら壊れるって本当?」

毎日使う大切なウォーターサーバーだからこそ、壊さずに新居へ運びたい。しかし、冷蔵庫や洗濯機とは違い、ウォーターサーバーにはメーカーが定める特殊な引越し手順が存在します。もしその手順を無視してしまうと、水漏れによる家財の汚損だけでなく、サーバー内部の冷却機能(コンプレッサー)が故障し、修理費用や交換費用が発生してしまうリスクがあるのです。

あなたは今、こんな不安や疑問で頭を悩ませていませんか?

  • ❌ 引越し業者に任せれば大丈夫?それとも自分で運搬すべき?
  • ❌ そもそも水抜き(残水処理)は本当に必要なのか、その正しいやり方が分からない。
  • ❌ 水抜きをしない場合や、運搬中にサーバーを傾けてしまった場合、何が起こるのか知りたい。
  • ❌ サーバーを移動させる前に、メーカーに連絡するべきタイミングや手続きが分からない。
  • ❌ 引越し後、新居ですぐに電源を入れても大丈夫なのか?何時間待つべきか知りたい。

ご安心ください。この記事は、ウォーターサーバーの引越しに関するすべての疑問とリスクを解消するために書かれた「完全ガイド」です。水のプロが教える正確な手順と注意点を学ぶことで、あなたはもう、運搬のことで不安になることはなくなります。


この記事を最後まで読めば、あなたは以下の「引越し成功のための全知識」を手に入れることができます。

  • 【最重要】サーバーの故障を未然に防ぐ、正しい「水抜き手順」運搬の鉄則が分かります。
  • 【手順別】引越し前、当日、引越し後に行うべき全工程をチェックリスト形式で把握できます。
  • 【連絡不要論を否定】メーカーへの連絡タイミングや、サーバー交換の要否が明確になります。
  • 【機種別】床置き型、卓上型、浄水型(水道直結)それぞれの注意点が分かります。

さあ、大切なウォーターサーバーを安全に、そして確実に新居へ運び、引越し後すぐに新鮮な水を飲める快適な新生活をスタートさせましょう。まずは、引越し作業の中でも最も重要かつ必須の工程である「水抜き」の手順からご覧ください。

  1. 引越し前に必ずやるべき!ウォーターサーバーの「水抜き」手順と必要性
    1. なぜ水抜きが必要なのか?水抜きをしないと起こる3つのトラブル
      1. 1. 運搬時の「水漏れ」による家財・建物への汚損リスク
      2. 2. サーバー内部の「故障・破損」リスク(特に冷却システム)
      3. 3. 衛生面でのリスク:長期間の滞留による雑菌・カビの繁殖
    2. 【機種別】ウォーターサーバーの正しい水抜き手順(冷水・温水タンク・背面ドレン)
      1. 準備:作業前の必須チェックリスト
      2. 水抜き作業の「3ステップ」
    3. 水抜き後の残水を無駄にしない!おすすめ活用術と廃棄方法
      1. 水抜き後の残水活用術
      2. 残水の廃棄方法と注意点
  2. メーカーへの連絡・手続きマニュアル:引越し時に必要な4つの確認事項
    1. メーカーへの連絡タイミングと伝えるべき必須情報(移設日、新住所、機種名)
      1. 連絡時に伝えるべき必須情報チェックリスト
      2. 連絡の遅れによる具体的なデメリット
    2. サーバー本体の回収・交換が必要になるケース(無料と有料の違い)
      1. サーバー交換・回収が推奨または必須となるケース
    3. 引越しに伴う配送休止・再開の手続き方法とボトル注文の注意点
      1. 配送休止手続きの鉄則
      2. ボトル注文(在庫)の注意点
  3. ウォーターサーバーを安全に運ぶための「梱包・準備」完全手順
    1. 運搬中の水漏れを防ぐ!給水口・ドレンキャップの密閉方法と準備物
      1. 密閉に必須の準備物
      2. 給水口(ノズル)とボトル差し込み口の密閉手順
      3. 背面ドレンキャップの再確認と補強
    2. サーバー本体の傷を防ぐための梱包方法と必須アイテム(段ボール、緩衝材)
      1. 梱包に必要な必須アイテム
      2. 専用箱がない場合の「自作」梱包手順
    3. ボトル残水・空ボトルの処分と付属品(電源コード、受け皿)の梱包
      1. 1. ボトル残水(ワンウェイ式)の処分または運搬
      2. 2. 空ボトル(リターナブル式)の回収手配
      3. 3. 付属品の梱包リスト
  4. 【運搬方法の選択】業者依頼 vs 自分で運搬:判断基準と運搬の鉄則
    1. 引越し業者に依頼する際の「注意点」と「補償範囲」の確認
      1. 引越し業者に依頼するメリット・デメリット
      2. 依頼時の「絶対的な注意点」と補償範囲の確認
    2. 自分で運搬できる条件と運び方の鉄則(傾き厳禁の理由含む)
      1. 自分で運搬できる条件(サーバーのタイプ別)
      2. 自分で運搬する際の「運び方の鉄則」
    3. 運搬後のサーバー再設置:設置場所の選び方と電源投入のタイミング
      1. 1. 新居でのサーバー設置場所の選び方
      2. 2. 運搬後の「電源投入のタイミング」
  5. 運搬時の「4つの絶対的な注意点」:傾き・電源・時間厳守の重要性
    1. サーバーを傾けて運ぶのがNGな理由:コンプレッサー保護とオイル逆流リスク
      1. 故障の核心:「コンプレッサーオイル」の逆流
      2. 具体的な「傾けてはいけない角度」の目安
    2. 運搬前に電源を切り、コンセントを抜いてから一定時間置くべき理由と時間目安
      1. 1. 温水タンクの「冷却・放熱」の確保
      2. 2. 電源OFFの「正しい時間目安」
    3. 新居での設置後、電源を入れるまでの「待機時間」の確保と理由
      1. 待機時間の「科学的」な理由の再確認
      2. 待機時間の具体的な設定と推奨時間
  6. 機種・タイプ別(床置き/卓上/浄水型)引越し時の個別対応ガイド
    1. 床置き型・卓上型の水抜きと運搬時の安定性の違い
      1. 1. 床置き型サーバー(フロアタイプ)の特性と注意点
      2. 2. 卓上型サーバー(テーブルトップ)の特性と注意点
      3. 比較表:床置き型と卓上型の運搬リスクと対応のポイント
    2. 浄水型(水道直結型)サーバーの引越し手順と給水ホースの取り扱い
      1. 1. 浄水型サーバーの引越しは「DIY不可」が原則
      2. 2. 浄水型サーバーの引越し必須ステップ
      3. 3. 給水ホースの取り扱いに関する最重要注意点
    3. 高機能サーバー(UV殺菌・熱水循環機能)特有の引越し準備とリセット方法
      1. 1. UV殺菌(除菌)機能搭載サーバーの注意点
      2. 2. 熱水循環・オートクリーン機能(高温殺菌)搭載サーバーの注意点
      3. 3. サーバー設定のリセット(チャイルドロックなど)
  7. 引越し費用を抑える!サーバー処分・乗り換え検討ガイド
    1. 引越しを機に解約・乗り換えする場合のメリットと解約金シミュレーション
      1. 解約・乗り換えを検討するメリット
      2. 解約金のシミュレーションとリスク管理
    2. 引越し先での利用不可を防ぐ!新居の環境(設置スペース、電源)の確認
      1. 1. サーバーの「設置スペース」の確認(寸法と放熱)
      2. 2. 「電源・コンセント」の環境確認
      3. 3. 浄水型の場合の「水道環境」確認
    3. 古いサーバーのメーカー回収依頼手順と自分でサーバーを廃棄する方法
      1. 1. メーカー(レンタル元)による回収依頼手順(原則)
      2. 2. サーバーを「自己所有」している場合の廃棄方法
  8. よくある質問(FAQ)
      1. 自分で運搬する際の最大の注意点:傾き厳禁
      2. 故障の理由:コンプレッサーオイルの逆流
  9. ✅ まとめ:ウォーターサーバーの引越しは「水抜き」と「4時間の待機」が鉄則です
    1. 🚀 新居ですぐに美味しい水を飲むための「最終チェックリスト」

引越し前に必ずやるべき!ウォーターサーバーの「水抜き」手順と必要性

ウォーターサーバーの引越し準備で、最も重要かつ最初に実施すべき作業が「水抜き(残水処理)」です。サーバーを分解したり専門的な作業をしたりする必要はありませんが、内部の構造を理解せずに行うと、引越し後の故障や水漏れに直結します。

水抜きとは、サーバー本体の冷水タンク温水タンク、そして内部の配管に残っている水を完全に排出する作業を指します。この作業は、引越し当日の水濡れトラブルを防ぐだけでなく、サーバーの心臓部である冷却システムを守る上で不可欠です。


なぜ水抜きが必要なのか?水抜きをしないと起こる3つのトラブル

「水なんて少し残っているくらい大丈夫だろう」と水抜きを省略すると、引越し後に思わぬ大きなトラブルに見舞われる可能性があります。水抜きが引越し時の必須工程とされるのは、主に以下の3つのリスクを回避するためです。

1. 運搬時の「水漏れ」による家財・建物への汚損リスク

ウォーターサーバー内部には、機種によりますが約1〜3リットルの水が常に貯留されています。水抜きをしないまま運搬作業に移ると、サーバーを傾けたり振動を与えたりした際に、以下の経路から水が漏れ出します。

  • ボトル差し込み口:ボトルを取り外した際に、サーバー内部のタンクと外界が繋がってしまうため。
  • 給水口(ノズル):運搬時の振動や揺れでバルブが緩み、水が漏れ出ることがあります。
  • 背面ドレン(排水口):ドレンキャップが緩んでいたり、キャップ周りのパッキンが劣化していたりすると、傾けた瞬間に大量に水が流れ出します。

漏れた水が引越し業者のトラック新居の床を濡らした場合、清掃費用や損害賠償を求められる可能性があります。特に冷蔵庫と同じく冷却機能を持つサーバーは、トラック内での運搬方法が厳しく定められており、水漏れは大きなトラブルの元となります。

2. サーバー内部の「故障・破損」リスク(特に冷却システム)

水抜きを怠ると、水漏れだけでなくサーバー本体の重大な故障に繋がります。運搬中、サーバー内部の電装部品や冷却システムに水が侵入することで、ショートや回路の腐食を引き起こす可能性があります。

  • 冷却機能の故障:水が配管や冷媒ガスラインに触れることで、冷却効率が極端に低下したり、運搬時の振動で水がコンプレッサー周辺に侵入し、故障の原因になったりします。
  • 通電時のショート:濡れた状態で引越し先の新居で電源を入れてしまうと、回路がショートし、サーバーが完全に壊れるだけでなく、火災の原因にもなりかねません。

3. 衛生面でのリスク:長期間の滞留による雑菌・カビの繁殖

サーバー内部のタンクに残った水は、引越し準備期間や運搬期間中、長期間滞留することになります。電源が切られた状態で水温が常温に戻ると、タンク内は雑菌やカビが繁殖しやすい環境となります。引越し後にこの水を排出せずに新しい水を供給すると、汚染された水を飲むことになり、衛生上の大きなリスクとなります。水抜きは、サーバーをリセットし、新居で清潔な状態からスタートするための衛生対策でもあるのです。


【機種別】ウォーターサーバーの正しい水抜き手順(冷水・温水タンク・背面ドレン)

水抜き手順は、メーカーや機種によって細部が異なりますが、基本的な原理は共通しています。必ず取扱説明書を確認した上で、以下の手順を参考に進めてください。

準備:作業前の必須チェックリスト

  • 電源を抜く:引越し日の前日〜数時間前(メーカー推奨時間)に電源コードを抜き、温水ランプが消灯し、サーバー全体が常温になるのを待ちます。※温水タンク内の熱湯による火傷を防ぐため、必ず電源を抜いて冷ましてください。
  • ボトルを外す:サーバーにセットされているボトルを外し、給水レバーから水が出なくなるまで水を出し切ります。
  • 道具の準備:水を受け止めるための大きなバケツ(3〜5L程度)と、こぼれた水を拭き取るためのタオル、背面のドレンキャップを外すための工具(マイナスドライバーなど、機種による)を用意します。

水抜き作業の「3ステップ」

ステップ 目的の場所 具体的な手順
ステップ1:冷水・温水タンクの排出 サーバー内部のタンク 給水ノズルから冷水・温水を出し切ります。温水側の給水口から熱湯が出ない温度になっていることを確認し、完全に水が出なくなるまでレバーを押し続けます。
ステップ2:背面ドレンからの排出(必須) タンク下部や配管の残水 サーバーの背面に設置されているドレンキャップ(排水栓)を探します。バケツを設置し、キャップをゆっくりと回して開け、内部の水を全て排出します。勢いよく開けると水が飛び散るため注意が必要です。
ステップ3:残水確認と給水口の密閉 ノズル、差し込み口 背面ドレンから水が出なくなったら、キャップをしっかりと閉めます。その後、給水口とボトル差し込み口をタオルやビニール袋、テープなどで密閉し、運搬中の外部からのホコリや雑菌の侵入、わずかな水漏れを防ぎます。

【機種ごとの注意点】

  • 卓上型サーバー:床置き型よりもタンク容量が小さいことが多いですが、水抜き手順は同じです。卓上である分、運搬中に傾きやすいため、水抜きはより厳重に行ってください。
  • 浄水型サーバー:水道直結型の場合、内部タンクの水を抜くのはボトル式と同様ですが、給水ホースの取り外しが伴います。必ず元栓を締めてからホースを取り外し、ホース先端からの水漏れ防止処理を行ってください。

水抜き後の残水を無駄にしない!おすすめ活用術と廃棄方法

サーバー内部から排出された水は、飲用レベルの品質ではありませんが、生活用水として十分に活用できます。約3〜5リットル程度の水を無駄にしないための活用法と、廃棄が必要な場合の正しい処理方法を解説します。

水抜き後の残水活用術

水抜きによって得られた水は、タンク内で熱が加えられたり、長期間滞留していたりするため、**飲用や調理には使用しないでください。**以下の生活用水として活用するのが賢明です。

  • 掃除用水:引越し前の大掃除に活用します。床や窓、水回りなどの拭き掃除に利用すれば、水道水を節約できます。特に、サーバー設置場所周辺の床や壁のホコリを拭き取るのに最適です。
  • 植物の水やり:観葉植物や庭への水やりに使えます。ただし、水質に敏感な植物の場合、念のため避ける方が無難です。
  • トイレの流し水:断水時や、引越し直前の水道停止時、トイレを流すための水として確保しておくと便利です。

残水の廃棄方法と注意点

活用しきれない水を廃棄する場合、以下の点に注意して処分してください。

  • 下水への排出:ウォーターサーバーから排出された水は、日本の水道水または飲用レベルのミネラルウォーターを原料としているため、公共下水(シンク、風呂場、トイレなど)に流して問題ありません。
  • 一度に大量に流さない:一気に大量の水を流すと、排水管に負荷がかかる可能性があるため、複数の排水口に分けて少量ずつ流すようにしてください。
  • 屋外への排出:集合住宅のベランダなど、共用部分や他人の敷地に水が流れ出る場所には排出しないでください。

引越し作業は時間との勝負です。水抜き作業を引越し直前に慌てて行うのではなく、引越し日の1〜2日前に完了させておくことで、当日の予期せぬ水漏れや故障リスクを最小限に抑えることができます。

メーカーへの連絡・手続きマニュアル:引越し時に必要な4つの確認事項

水抜き作業と並行して、引越しで最も重要となるのが、契約しているウォーターサーバーメーカーへの事前連絡と手続きです。ウォーターサーバーはレンタル品であり、配送システムやメンテナンススケジュールがメーカーによって管理されているため、自己判断で移動させるのはトラブルの元となります。

引越しが決まったら、まずは契約内容を確認し、以下の3つのH3見出しで解説する手順で手続きを進めましょう。連絡なしでサーバーを移動させた場合、契約違反と見なされたり、保証の対象外となったりするリスクがあるため注意が必要です。


メーカーへの連絡タイミングと伝えるべき必須情報(移設日、新住所、機種名)

メーカーへの連絡は、引越し日が決定したらできるだけ早く行うのが鉄則です。多くのメーカーでは、手続きに時間を要するため、引越し日の2週間前〜1ヶ月前を目安に連絡することを推奨しています。

特に引越しシーズン(2月〜4月)は手続きが混み合うため、早めの連絡が必須です。連絡手段は、電話(カスタマーセンター)またはマイページからのオンライン申請が一般的です。

連絡時に伝えるべき必須情報チェックリスト

スムーズな手続きのために、以下の情報を事前に準備しておきましょう。

  • 契約者情報:氏名、電話番号、会員番号(お客様番号)
  • 現住所:サーバー設置場所の住所
  • 新住所:移設先の住所(郵便番号まで正確に)
  • 引越し(移設)予定日:サーバーを旧居から運び出す日
  • 希望の配送再開日:新居への水の配送をいつから開始したいか
  • 利用機種名:現在使用しているウォーターサーバーの機種名と製造番号(サーバー背面に記載)

この連絡によって、メーカー側でサーバーの移設手配、新住所への配送登録、水配送スケジュールの調整が行われます。

連絡の遅れによる具体的なデメリット

  • 水が届かない:新居への水ボトルの配送手続きが間に合わず、サーバー設置後にすぐに水が飲めない期間が発生します。
  • 休止手数料の発生:急な連絡だと、すでに手配済みの水のキャンセルが間に合わず、休止期間中にもかかわらず料金が発生したり、水の受け取り拒否による返送手数料が発生したりする場合があります。
  • 移設工事の遅れ:浄水型(水道直結型)の場合、新居での設置工事が必要ですが、手続きが遅れると工事業者の手配が間に合わず、利用開始が大幅に遅れます。

サーバー本体の回収・交換が必要になるケース(無料と有料の違い)

引越しの場合、多くは現在使用しているサーバーをそのまま新居へ移設しますが、メーカーや契約内容によってはサーバー本体の交換や回収が必須となるケースがあります。これは主に、サーバーのメンテナンスサイクル機種の製造年に関わっています。

サーバー交換・回収が推奨または必須となるケース

以下のケースに該当する場合は、メーカーに確認しましょう。引越しは、サーバー交換のタイミングとして最適です。

ケース 対応内容 費用の目安
定期メンテナンス時期が近い メーカーが引越しに合わせてサーバーを交換し、メンテナンス済みのサーバーを新居に送る 無料〜5,000円程度(メーカーや契約による)
古い機種や製造中止モデル 引越しを機に最新機種へ強制的に交換・乗り換えとなる場合がある 原則無料、または乗り換え特典が適用されることが多い
引越し先がサービスエリア外 水の配送やメンテナンスが行えないため、契約解除(サーバー回収)が必須となる 解約金が発生する場合がある
機種変更を希望する場合 引越しを理由に、卓上型から床置き型などへの機種変更をメーカーに依頼 機種変更手数料(5,000円〜10,000円)が発生する場合がある

【特に注意!】サーバー移設費用について

ウォーターサーバーの引越し手続きには、「移設費用」や「移設手数料」が発生する場合があります。これは、メーカーがサーバーの運搬自体を手配するのではなく、事務手続きや新居での設置サポートなどにかかる費用です。料金はメーカーにより異なり、**無料〜10,000円程度**と幅があります。必ず連絡時に費用体系を確認しましょう。


引越しに伴う配送休止・再開の手続き方法とボトル注文の注意点

ウォーターサーバーの引越し期間中は、通常、水の配送を一時的に停止(休止)する必要があります。水の配送とサーバー本体の移動・設置は別々に手配されるため、特にボトル水の在庫管理には十分注意が必要です。

配送休止手続きの鉄則

  • 休止期間の決定:引越し日と新居での設置完了日を考慮し、水が必要のない期間(通常1〜2週間程度)をメーカーに伝えます。
  • 最終配送日の確認:旧居での水の最終配送日を確認し、引越しまでに水を使い切れるように逆算して消費します。
  • 休止手数料の確認:多くのメーカーでは、一時的な休止に手数料はかかりませんが、最低注文ノルマが設定されている場合は、休止期間が長引くと、手数料が発生したり、翌月以降に休止期間中の注文量をまとめて請求されたりする場合があります。

ボトル注文(在庫)の注意点

引越し作業で最も避けたいのは、新居に持っていく必要のないボトルの在庫です。ワンウェイ方式(使い捨てボトル)の場合、ボトルを自分で運ぶことは可能ですが、重量があり、引越し荷物としては非効率です。

  1. 引越し前の注文量を調整する:引越し日の2週間前からは、水の残量を考慮し、注文頻度や数量を減らして使い切りを目指します。
  2. 空ボトル(リターナブル)の返却:リターナブル方式の場合、引越し前に必ず空ボトルをすべて返却してください。引越し先での回収スケジュールが合わない場合や、旧住所での回収漏れが発生した場合、手数料を請求される可能性があります。
  3. 最終ボトルの処分:引越し時に残ってしまったボトル水は、飲用以外の用途(掃除、トイレ用水など)で使い切るか、メーカーが指定する方法で処分しましょう。

メーカーへの事前連絡は、水抜き作業や運搬トラブルを防ぐための**「保険」**であり、引越しを円滑に進めるための**「ロードマップ」**です。引越しを決めたら、まずは契約書を取り出し、メーカーに連絡するところから始めましょう。

ウォーターサーバーを安全に運ぶための「梱包・準備」完全手順

水抜きとメーカーへの連絡が完了したら、いよいよサーバー本体を運搬するための梱包作業に移ります。ウォーターサーバーは精密機械であり、外部の衝撃やわずかな傾き、そして運搬中の水漏れによって故障するリスクがあるため、冷蔵庫や家具よりも慎重な梱包が求められます。

ここでは、引越し当日にサーバーを完璧な状態で運び出すための梱包手順と、そのために必要なアイテムを詳細に解説します。


運搬中の水漏れを防ぐ!給水口・ドレンキャップの密閉方法と準備物

水抜きを完璧に行ったとしても、サーバー内部の配管やタンク壁面には水滴が残っています。これが運搬中の振動や傾きでわずかに漏れ出すと、梱包材を濡らし、他の荷物への影響やサーバー内部の故障に繋がる可能性があります。そこで重要となるのが、給水口とドレンキャップの徹底した密閉です。

密閉に必須の準備物

  • 養生テープ(布テープは粘着力が強すぎるため避ける):ノズルや差し込み口を固定するために使用します。
  • ビニール袋またはラップ:給水口やドレンキャップ周りを覆うために使用します。
  • キッチンペーパーまたはタオル:ノズルやドレンキャップの下に挟み、万が一の微量な水滴を吸収するために使用します。

給水口(ノズル)とボトル差し込み口の密閉手順

給水口(水が出るノズル)は、外部からの衝撃や異物混入を防ぐため、特に丁寧な密閉が必要です。

  1. ノズル周辺を拭く:ノズル周辺を清潔なタオルで拭き、水滴やホコリを取り除きます。
  2. ビニール袋で覆う:給水口全体を覆うようにビニール袋をかぶせ、根本を養生テープで隙間なく固定します。
  3. 差し込み口を塞ぐ:ボトルをセットする上部差し込み口(ボトル差込口)は、内部に異物が入らないよう、ラップやビニールで完全に覆い、上から養生テープで十字に貼って密閉します。

特にボトル差し込み口は、運搬中にサーバーの上部を下に向けてしまうなどの事故があった際、僅かな残水が流れ出す可能性が高いため、厳重に塞いでください。

背面ドレンキャップの再確認と補強

水抜きに使用した背面ドレンキャップ(排水栓)は、緩みが最も怖い箇所です。

  • キャップが完全に締まっているか、最後にもう一度手で強く確認します。(工具で締めすぎると破損するため注意)
  • キャップの上からビニール袋をかぶせ、さらにその上から養生テープをドレン全体を包むようにしっかりと貼って補強します。
  • ドレンキャップ周辺の隙間にも、必要に応じてテープを貼り、運搬中の振動でキャップが緩むのを防ぎます。

サーバー本体の傷を防ぐための梱包方法と必須アイテム(段ボール、緩衝材)

ウォーターサーバーの本体は、側面や前面が樹脂や金属でできており、運搬時に他の荷物と接触すると傷や凹みがつきやすいです。特にレンタル品であるサーバーに大きな傷がついた場合、修理費用や弁償費用が発生する可能性があるため、適切な緩衝材で保護することが不可欠です。

梱包に必要な必須アイテム

  • サーバー本体の元箱(推奨):契約時に付属していた専用の段ボール箱が最も安全です。
  • 厚手の段ボールシート(元箱がない場合):サーバー全体を包めるサイズの段ボール。
  • エアーキャップ(プチプチ):サーバーの側面や角を重点的に保護するための緩衝材。
  • 毛布または布団:運搬時にサーバーをくるむための大型緩衝材。
  • PPバンドまたはロープ:梱包材を固定し、運搬時の荷崩れを防ぐため。

専用箱がない場合の「自作」梱包手順

多くのユーザーは元箱を処分しているため、専用箱がない場合の梱包方法を習得しましょう。

  1. 本体の保護:サーバーの角や前面、背面など、特に傷つきやすい箇所にエアーキャップを二重に巻きつけます。特に足元やボトルの差し込み口周辺は、運搬時にぶつけやすいため重点的に保護してください。
  2. 段ボールシートで包む:厚手の段ボールシートをサーバーの高さに合わせて裁断し、本体全体を筒状に覆い、テープで固定します。これにより、外部からの軽微な衝撃や摩擦を防ぎます。
  3. 最終保護(毛布):引越し業者に運搬を依頼する場合、業者が用意した専用のキルティング材(毛布やパッド)でサーバーを包んでもらうのが最も確実です。自分で運搬する場合は、厚手の毛布やバスタオルでサーバー全体をきつく巻き、PPバンドやロープでしっかりと固定し、運搬中に毛布がズレないようにします。
  4. 天地無用表示:梱包材の外側には、油性マジックで「ウォーターサーバー」「精密機器」「天地無用(この面を上に)」と大きく目立つように記載します。これにより、引越し作業員にサーバーを横倒しにしないよう注意を促すことができます。

【重要】専用のキャリーカートを利用する

自分で運搬する場合や、引越し業者がサーバーを縦積みできない環境の場合、台車やキャリーカートを利用して運ぶと便利です。ただし、サーバーをカートに固定する際は、本体に過度な圧力がかからないよう、緩衝材を挟んでください。


ボトル残水・空ボトルの処分と付属品(電源コード、受け皿)の梱包

サーバー本体だけでなく、周辺の備品や水の在庫処理も引越し準備の重要な項目です。これらの付属品を忘れずに梱包することで、新居での再設置がスムーズになります。

1. ボトル残水(ワンウェイ式)の処分または運搬

ワンウェイ方式のボトル水が引越しまでに使い切れなかった場合、運搬するか処分するかを判断する必要があります。

  • 処分する場合:水は前述の通り下水に流し、ボトル本体は自治体の定めるプラスチックまたはペットボトルの分別方法に従って廃棄します。
  • 運搬する場合:水漏れ防止のため、ボトルのキャップがしっかりと閉じていることを確認し、ボトルを立てた状態で段ボール箱に詰めます。重さが過剰にならないよう、段ボール箱には「水ボトル」「重いので注意」と記載します。

2. 空ボトル(リターナブル式)の回収手配

リターナブル方式の場合、空ボトルはメーカーが回収するため、**引越し業者に運搬させるのは厳禁です。**メーカーに引越し日を伝え、旧居での最終回収日を確定させ、引越し日までに全てのボトルを回収してもらってください。回収漏れがあると、後日、回収費用や弁償費用を請求される場合があります。

3. 付属品の梱包リスト

以下の付属品は、再設置に必須のものです。必ず本体とは別の小さな段ボール箱にまとめて梱包し、「ウォーターサーバー付属品」と記載しておきましょう。

  • 電源コード(着脱式の場合):コードを抜き、緩く束ねて袋に入れます。
  • 水受け皿(ドリップトレイ):本体から外し、傷がつかないように新聞紙などで包みます。
  • 取扱説明書:新居での再設置やトラブル対応に必要です。
  • その他:チャイルドロックキー、エアフィルター、浄水型の場合は交換用フィルターや給水ホースの先端部品など。

付属品を忘れてしまうと、新居でのサーバーの初期設定や利用開始が遅れる原因となります。特に電源コードを忘れるとサーバーが使用できなくなるため、必ずサーバー本体のそばで最終確認を行ってください。

【運搬方法の選択】業者依頼 vs 自分で運搬:判断基準と運搬の鉄則

水抜きと梱包が完了すれば、いよいよ運搬です。ウォーターサーバーの運搬は、大きく分けて「引越し業者に依頼する方法」「自分で運搬する方法」の2つがあります。どちらを選択するかは、サーバーの機種、引越し距離、そして何よりも「故障リスク」を許容できるかどうかが判断基準となります。

ここでは、それぞれのメリット・デメリットを比較し、安全に運搬するための具体的な注意点と、新居での再設置手順を徹底解説します。


引越し業者に依頼する際の「注意点」と「補償範囲」の確認

最も一般的で安心できる方法は、引越し業者に運搬を任せることです。しかし、ウォーターサーバーは一般的な家電製品とは異なる「レンタル機器(メーカー所有物)」であるため、事前に業者へ正確な情報を伝える必要があります。

引越し業者に依頼するメリット・デメリット

メリット デメリット
✅ 専門家による安全な運搬(縦置き厳守など) ❌ 補償対象外とされるリスクがある
✅ 運搬中の破損・故障に対する運送保険(引越し業者の補償)が適用される ❌ 事前申告を怠ると、断られたり追加料金が発生したりする
✅ 自身での体力的な負担がない ❌ 業者が水抜きや梱包を代行してくれるわけではない

依頼時の「絶対的な注意点」と補償範囲の確認

  1. 運搬可能か事前に確認する:契約時または見積もり時に、「ウォーターサーバーがあること」「水抜き済みの精密機械であること」を必ず伝えてください。業者によっては、サーバーの運搬自体を断る場合や、特殊な扱いが必要として追加料金を請求する場合があります。
  2. 「縦置き厳守」を徹底する:運搬時、トラックへの積み込み時、積み降ろし時、常に「縦置き(直立)」を維持するよう、業者に強く依頼してください。傾きや横倒しは故障の最大の原因です。(この詳細は次章で解説します)
  3. 補償範囲と適用条件を確認する:
    • 多くの業者の運送保険(荷物賠償責任保険)は、運搬中の「物理的な破損(外装の凹みや割れ)」はカバーしますが、運搬時の振動や傾きが原因で起こる「内部の機能的な故障(冷媒ガスの偏りやコンプレッサーの故障)」は、補償対象外となるケースが非常に多いです。
    • 特に、水抜きが不完全だったことによる水漏れや故障は、お客様側の準備不足と見なされ、補償対象外となる可能性が極めて高いです。
  4. 「天地無用」表示を確実に行う:梱包の項目で解説した通り、外箱に大きく「ウォーターサーバー」「天地無用」と明記し、業者の作業員が認識しやすいようにします。

運搬を依頼する際は、「業者に任せたから大丈夫」と過信せず、水抜きと梱包を完璧に実施し、口頭での注意喚起も行うことが、最も確実なリスクヘッジとなります。


自分で運搬できる条件と運び方の鉄則(傾き厳禁の理由含む)

引越し距離が短い場合や、卓上型の小型サーバーの場合など、自分で運搬を検討する人もいるでしょう。自分で運搬すれば、業者の補償範囲を気にせず、自分の目でサーバーの安全を確認しながら移動できますが、重大な故障リスクも伴います。

自分で運搬できる条件(サーバーのタイプ別)

サーバーのタイプ 自分で運搬の可否 注意点
床置き型(コンプレッサー式) 推奨しない 非常に重く(20〜30kg)、重心が高いため、傾き・横倒しのリスクが高い。運搬には最低2名必要。
卓上型(電子冷却式) 可能 比較的軽量(10〜15kg)で運搬しやすい。ただし、水抜きは必須。
浄水型・水道直結型 不可(メーカー手配が必須) 給水ホースの取り外しや新居での設置工事が伴うため、専門業者(メーカー指定)による移設が必須。

自分で運搬する際の「運び方の鉄則」

ウォーターサーバーを運ぶ上で、最も厳守すべきルールは「サーバーを絶対に傾けない、横倒しにしないこと」です。これは、サーバーの冷却システムに直結する絶対的な注意点です。

  1. 縦置き・垂直の維持:サーバーは常に**垂直(直立)**の状態を保って運んでください。
  2. 傾き厳禁の理由:コンプレッサーの保護
    ウォーターサーバーの多くは、冷蔵庫と同様にコンプレッサー式の冷却システムを採用しています。コンプレッサー内部には、冷却に必要なコンプレッサーオイルが封入されています。サーバーを傾けたり横倒しにしたりすると、このオイルが正規の位置から流れ出し、配管内やコンプレッサーの吸気口に流れ込んでしまいます。これにより、冷媒ガスの流れが妨げられたり、コンプレッサーが焼き付いたりして、サーバーが故障します。(この故障はメーカーの保証対象外となるケースがほとんどです。)
  3. 二人での運搬を原則とする:床置き型、卓上型に関わらず、サーバーは重心が高く不安定です。階段の上り下りや長距離の運搬は、必ず二人一組で行い、一人がサーバーを支え、もう一人が運搬ルートを確保するなど、常に安定した状態を保ってください。
  4. 車両での固定:自家用車で運搬する場合も、サーバーを立てた状態で後部座席または荷台に置き、シートベルトやロープでしっかりと固定し、急ブレーキやカーブで倒れないようにします。

運搬後のサーバー再設置:設置場所の選び方と電源投入のタイミング

新居にウォーターサーバーを運び入れたら、すぐにでも水を飲みたいところですが、焦りは禁物です。故障を防ぐために、再設置から電源投入までの手順を厳守してください。

1. 新居でのサーバー設置場所の選び方

サーバーの寿命と安全な運用のため、以下の条件を満たす場所に設置しましょう。

  • 直射日光を避ける:直射日光が当たると、サーバー内部の温度が上昇し、冷却効率が低下するだけでなく、水タンク内で藻やカビが発生しやすくなります。
  • 壁から10〜20cm離す:サーバーの背面には、冷却時に発生する熱を排出するための放熱板(フィン)や通気口があります。壁に密着させると放熱が妨げられ、冷却機能の効率低下や故障の原因となるため、取扱説明書で推奨されている距離(一般的に10〜20cm)を空けて設置します。
  • 平らで安定した場所:傾いた場所に設置すると、水タンクや配管に負荷がかかるだけでなく、転倒のリスクも高まります。
  • 専用コンセントの使用:タコ足配線や延長コードは、電圧が不安定になる原因や、発熱による火災のリスクを高めるため、極力避け、サーバー専用のコンセントを使用してください。

2. 運搬後の「電源投入のタイミング」

サーバー設置後、最も間違いやすいのが「すぐに電源を入れる」ことです。前述の通り、コンプレッサー式サーバーは傾き厳禁ですが、運搬の過程で微細な傾きや振動はどうしても発生します。

  • 待機時間の確保:サーバーを設置場所に置き、最低でも2〜4時間(推奨は4時間以上)、電源を入れずに直立させた状態で放置してください。
  • 待機時間が必要な理由:これは、運搬時にコンプレッサーから漏れ出たオイルが、重力によって元の位置(コンプレッサー内部)に戻るための時間です。オイルが戻る前に電源を入れると、コンプレッサーが焼き付き、重大な故障を引き起こします。

待機時間を守った後、初めて電源コードをコンセントに差し込み、温水・冷水スイッチをONにします。その後、水ボトルをセットし、水が十分にタンク内に満たされるのを待ってから、冷水・温水が規定の温度になるまで待ちましょう。一般的に、冷水・温水の準備が整うまでには、30分〜1時間程度かかります。

運搬時の「4つの絶対的な注意点」:傾き・電源・時間厳守の重要性

引越し作業において、ウォーターサーバーの「運搬」は、故障リスクが最も高まる局面です。水抜きや梱包が完璧でも、運搬時の取り扱いのミス一つで、サーバーの心臓部である冷却システムが致命的な損傷を負う可能性があります。特に注意が必要なのが、「傾き」「運搬前の電源オフ」「運搬後の待機時間」の3点です。

ここでは、なぜこれらの注意点が「絶対的な禁止事項」とされるのか、その専門的な理由と具体的な時間目安を解説し、読者が他の記事を参照する必要がないほど徹底的に深掘りします。


サーバーを傾けて運ぶのがNGな理由:コンプレッサー保護とオイル逆流リスク

前セクションでも触れましたが、ウォーターサーバーの運搬における最大の禁止事項は「横倒し」や「過度な傾き」です。このルールを破ると、サーバーは高確率で故障し、ほとんどの場合、メーカー保証や引越し業者の保険対象外となります。

故障の核心:「コンプレッサーオイル」の逆流

多くのウォーターサーバー(特に床置き型の冷却能力が高い機種)は、コンプレッサー式の冷却方式を採用しており、その構造は家庭用冷蔵庫とほぼ同じです。コンプレッサーは冷却サイクルを動かすポンプの役割を果たしますが、その内部はスムーズな動作と耐久性維持のためにコンプレッサーオイルで満たされています。

[Image of diagram of compressor cooling cycle showing refrigerant flow and oil inside the compressor]

このコンプレッサーオイルは、コンプレッサーが直立している状態で、常に適切な位置に留まるように設計されています。しかし、サーバーを傾けたり、横倒しにしたりすると、重力によってオイルが以下のような経路で流出します。

  • オイルの流出:オイルがコンプレッサーから漏れ出し、冷媒ガスが循環する配管(冷媒ライン)に流れ込みます。
  • 配管の閉塞とポンプ損傷:流出したオイルが配管内で詰まったり、コンプレッサーが再起動した際にオイルが吸気口から吸い込まれたりすることで、ポンプの動作が阻害され、**「焼き付き」**と呼ばれる重大な損傷(故障)を引き起こします。
  • 冷却効率の低下:オイルが配管内に残留すると、冷媒ガスの熱交換効率が極端に低下し、冷水が十分に冷えなくなったり、温水が温まらなくなったりする症状が発生します。

具体的な「傾けてはいけない角度」の目安

厳密な数値は機種によりますが、一般的にウォーターサーバーは**45度以上**の傾き、特に90度(横倒し)は絶対に避けるべきとされています。短時間の移動であっても、水平からの傾斜は最小限(数度程度)に抑え、常に垂直(直立)を維持することを徹底してください。

【電子冷却式(ペルチェ式)サーバーの場合】

コンプレッサーを持たない電子冷却式(卓上型に多い)は、オイル逆流のリスクはありませんが、水抜きが不完全な場合の水漏れリスクや、電子部品への振動・衝撃による回路破損リスクは依然として存在します。そのため、電子冷却式であっても、垂直を保ち、慎重に運搬することが推奨されます。


運搬前に電源を切り、コンセントを抜いてから一定時間置くべき理由と時間目安

ウォーターサーバーの電源を抜くタイミングも、故障を防ぐための重要なプロセスです。引越し当日の朝に慌てて電源を抜くのは、リスクを伴います。正しい手順として、運搬作業開始の数時間前には準備を完了させる必要があります。

1. 温水タンクの「冷却・放熱」の確保

ウォーターサーバーは、常に80℃〜90℃程度の熱湯を温水タンク内に保持しています。電源がONの状態や、抜いた直後のサーバーを移動させると、以下のリスクがあります。

  • 火傷のリスク:水抜き時に温水が完全に排出されていない場合、作業中の振動で熱湯が噴き出し、作業者が火傷を負う危険性があります。
  • サーバー本体の変形:高温状態のままサーバー本体を梱包材で密閉したり、振動を与えたりすると、熱膨張した部品に負荷がかかり、プラスチック筐体がわずかに変形したり、部品にヒビが入ったりする可能性があります。

そのため、電源を抜き、温水タンク内の水が**常温に戻るまでの時間**を確保することが必須です。

2. 電源OFFの「正しい時間目安」

メーカーが推奨する電源オフから水抜き・運搬開始までの時間は、以下の通りです。

作業フェーズ 目安時間 目的
電源OFFから水抜き開始まで 3〜4時間 温水タンク内の水を完全に冷まし、火傷と部品への熱負荷を防ぐ。
水抜き完了から運搬開始まで 0時間(すぐ可) 水抜きが完了していれば、すぐに運搬を開始して問題ない。
運搬完了から新居での電源ONまで 最低2〜4時間 コンプレッサーオイルを元の位置に戻す。(詳細は後述)

【絶対厳守】コンセントを抜く前に温水スイッチをOFFにする

機種によっては、温水・冷水のスイッチが別々にあり、コンセントを抜く前に必ず両方のスイッチをOFFにしておくよう指示されています。温水ヒーターが熱い状態で急に電源を抜くと、ヒーターの寿命が縮む可能性があるためです。


新居での設置後、電源を入れるまでの「待機時間」の確保と理由

サーバーを新居の設置場所に運び入れたら、すぐに電源を入れたい気持ちは分かりますが、ここで焦ると、それまでの完璧な準備が全て無駄になります。運搬後、サーバーを**直立させたまま一定時間放置する「待機時間」**は、引越し作業の最後の、最も重要な儀式です。

待機時間の「科学的」な理由の再確認

待機時間の主な目的は、運搬中に発生した**コンプレッサーオイルの偏りや流出**を、重力によって元の正常な位置に戻すことです。運搬中は、どれだけ慎重に扱っても、振動やわずかな傾きが生じます。この振動によってオイルは乱れ、配管内にまで移動してしまう可能性があります。

  • オイルが戻りきる前に電源を入れた場合:オイルが配管内に残留した状態でコンプレッサーが稼働すると、オイルが圧縮機に吸い込まれて「ハンマリング」を起こしたり、焼き付きに至ったりするリスクがあります。
  • 待機時間の効果:静置することで、オイルが配管からコンプレッサーの受け皿(クランクケース)に戻るまでの時間が確保され、コンプレッサーが安全に始動できるようになります。

待機時間の具体的な設定と推奨時間

この待機時間は、サーバーの冷却方式(コンプレッサーの大きさ)や運搬時の状況によって変わりますが、メーカー推奨の基準は以下の通りです。

  • 最低基準:縦置きを維持していた場合でも、2時間は最低限待機させる。
  • 安全基準(推奨):引越し業者に依頼し、トラックで長距離運搬した場合や、運搬中に少しでも傾いた疑いがある場合は、4時間〜6時間待機させるのが最も安全です。
  • 横倒しになった場合(厳禁):万が一、サーバーが横倒しになってしまった場合は、丸一日(24時間)待機させる必要があります。これは、オイルが配管の隅々から完全に重力で戻るために必要な時間です。ただし、この時点でサーバーが故障しているリスクは非常に高いため、電源を入れる前にメーカーに連絡し、指示を仰ぐのが賢明です。

【待機後の電源投入手順】

  1. 規定の待機時間を満たした後、水ボトルをサーバー上部にしっかりとセットします。
  2. サーバー内部のタンクに水が満たされるまで、数分待ちます。(水の音が聞こえなくなったらOK)
  3. 電源コードをコンセントに差し込み、冷水・温水のスイッチをONにします。
  4. この後、冷水・温水が使えるようになるまでに、さらに30分〜1時間程度の冷却・加熱時間がかかります。

これらの「傾き厳禁」「事前電源オフ」「事後待機時間」の3つの注意点は、ウォーターサーバーを故障から守るための「三種の神器」です。これらの鉄則を厳守し、引越し後の新生活で、すぐに美味しい水を享受できる状態を確保してください。

機種・タイプ別(床置き/卓上/浄水型)引越し時の個別対応ガイド

ウォーターサーバーの引越し手順は、基本的には共通していますが、サーバーのサイズ(床置き型/卓上型)給水方法(ボトル型/浄水型)によって、注意すべきポイントや必要な手続きが大きく異なります。特に浄水型サーバーは水道管に直結しているため、ボトル型とは異なる専門的な対応が求められます。

ここでは、主要なサーバータイプ別に、引越し時の具体的な違いと、高機能サーバー特有の準備について詳細に解説します。


床置き型・卓上型の水抜きと運搬時の安定性の違い

床置き型と卓上型は、どちらもボトルをセットするタイプですが、その大きさや重量、構造的な特性から、運搬時の難易度とリスクに大きな違いがあります。

1. 床置き型サーバー(フロアタイプ)の特性と注意点

  • 冷却方式:ほとんどがコンプレッサー式(冷蔵庫と同じ冷却方法)を採用しています。前述の通り、コンプレッサーオイル逆流による故障リスクが最も高いため、「傾き厳禁」「運搬後の待機時間」の厳守が絶対です。
  • 重量と安定性:本体重量は20kg〜30kg超と重く、高さがあるため重心が高いです。運搬時に非常に不安定になりやすく、階段や段差での横倒しリスクが高いです。
  • 運搬の鉄則:
    • 必ず成人男性2名以上で運搬してください。
    • 専用の台車やキャリーカートを使用し、サーバーを直立させた状態でロープやベルトで固定してください。
    • 引越し業者に依頼する場合、他の荷物とは分離し、トラック内で他の荷物に押されて倒れることがないよう、壁際や専用スペースに固定してもらうことを強く依頼してください。

2. 卓上型サーバー(テーブルトップ)の特性と注意点

  • 冷却方式:コンプレッサー式と、比較的軽量な電子冷却式(ペルチェ素子)が混在しています。コンプレッサー式の場合は床置き型と同様に傾き厳禁ですが、電子冷却式でも精密機器としての慎重な運搬は必須です。
  • 重量と安定性:本体重量は10kg〜15kg程度と軽量で、コンパクトです。このため、自分で運搬しやすいというメリットがあります。
  • 運搬の鉄則:
    • 軽量ですが、水抜き後のわずかな残水が漏れやすい点には注意が必要です。給水口やドレンキャップの密閉をより厳重に行ってください。
    • 自家用車などで運搬する場合も、助手席などにシートベルトで固定し、縦置きを保ち、急ブレーキによる転倒を防いでください。
    • 運搬後の待機時間は、コンプレッサー式であれば床置き型と同じく4時間以上確保してください。

比較表:床置き型と卓上型の運搬リスクと対応のポイント

タイプ 主な冷却方式 本体重量(目安) 運搬リスク 引越し時の最重要ポイント
床置き型 コンプレッサー式 20kg〜30kg超 コンプレッサー故障(オイル逆流)、転倒 成人2名以上での垂直運搬、4時間以上の待機時間
卓上型 電子冷却式 or コンプレッサー式 10kg〜15kg 水漏れ、電子回路の損傷 水抜き後の厳重な密閉、機種に応じた待機時間の確保

浄水型(水道直結型)サーバーの引越し手順と給水ホースの取り扱い

近年増加している浄水型(水道直結型)サーバーは、引越し時にボトル式とは全く異なる手順を踏む必要があります。これは、サーバーが自宅の水道管に直接接続されているため、専門的な工事が伴うからです。

1. 浄水型サーバーの引越しは「DIY不可」が原則

浄水型サーバーの引越しは、自分で運搬することは推奨されず、ほとんどの場合、**メーカー(または提携の工事業者)による対応が必須**となります。これは、サーバーの取り外しと新居での再設置工事に、水漏れリスクを防ぐための専門知識と技術が必要なためです。

2. 浄水型サーバーの引越し必須ステップ

  1. メーカーへの連絡(最優先):引越し日が決まり次第、すぐにメーカーに連絡し、「移設希望」を伝えます。ボトル型よりも手続きに時間がかかるため、1ヶ月前の連絡が推奨されます。
  2. 旧居での「取り外し工事」:メーカー指定の業者が訪問し、サーバー本体から給水ホースを外し、水道の分岐栓を元の状態に戻す工事を行います。この際、サーバー内の水抜きも同時に行われます。
  3. サーバー本体の運搬:サーバー本体は、取り外し工事完了後、引越し業者に運搬を依頼します。(ボトル型と同様に、垂直運搬と待機時間のルールは適用されます。)
  4. 新居での「再設置工事」:引越し後、新居にサーバーを設置する際、再度メーカー指定の業者が訪問し、水道管からの分岐接続と、給水ホースの設置、サーバーの動作確認を行います。

3. 給水ホースの取り扱いに関する最重要注意点

給水ホースは、水道の圧力がかかる部分であり、不適切な取り扱いをすると新居での水漏れ事故に直結します。

  • ホースは自分で外さない:絶対に自分で水道の分岐栓や給水ホースを外さないでください。水漏れや、サーバー内部の部品損傷の原因となります。
  • ホースの梱包と再利用:取り外したホースは、新居で再利用することが多いため、業者が回収または梱包してくれるかを確認し、もし自分で梱包する場合は、ホースの先端(接続部品)を清潔なビニール袋で密閉し、ホコリや異物の混入を防いでください。
  • 新居の設置環境確認:新居で水道分岐工事が可能か(特に賃貸住宅の場合)、管理会社や大家に事前に確認を取っておく必要があります。許可が得られない場合、サーバーの利用自体ができなくなる可能性があります。

浄水型サーバーの移設にかかる費用(取り外し・再設置工事費用)は、メーカーによって大きく異なり、**無料〜20,000円程度**と幅があるため、必ず事前確認が必要です。


高機能サーバー(UV殺菌・熱水循環機能)特有の引越し準備とリセット方法

最近のウォーターサーバーには、衛生面や利便性を向上させるための高度な機能が搭載されています。これらの高機能サーバーを引越しする場合、通常の水抜き・運搬手順に加え、**機能の解除(リセット)**が必要となる場合があります。

1. UV殺菌(除菌)機能搭載サーバーの注意点

UV殺菌機能は、冷水タンク内の水を紫外線(UV-C)で照射し、雑菌の繁殖を抑える仕組みです。引越し時、この機能自体に特別な作業は不要ですが、以下の点に注意が必要です。

  • 水抜き後の乾燥:UV殺菌機能は水が通るラインを消毒しますが、水抜き後はサーバー内部を完全に乾燥させることが、残った水滴からの雑菌繁殖を防ぐ上で重要です。水抜き完了後、キャップを閉める前にしばらく(1時間程度)開放して乾燥させるのが理想です。
  • ランプ寿命の確認:引越しを機にUVランプの寿命が近づいていないかメーカーに確認し、必要であれば新居で交換してもらう手配をすると、衛生的です。

2. 熱水循環・オートクリーン機能(高温殺菌)搭載サーバーの注意点

自動クリーニング機能や熱水循環機能は、温水タンクの熱湯を冷水タンクや配管に循環させ、内部全体を高温で殺菌する機能です。この機能を持つサーバーを運搬する際の注意点は、「電源OFFのタイミング」です。

  • 電源OFFは「熱殺菌後」に:引越し前の最後の利用で、必ずオートクリーン機能を作動させ、完了するのを待ってから電源コードを抜いてください。清潔な状態で引越しに臨むことができます。
  • 残水排出時の温度:熱水循環直後は、サーバー本体全体が非常に熱くなっています。電源を抜いてから、温水が十分に冷めるまでの待機時間(3〜4時間以上)を通常以上に厳守し、火傷を防いでください。
  • 強制水抜き機能の利用:一部のサーバーには、強制的に内部の水を排出する機能(ボタン操作など)が搭載されています。取扱説明書を確認し、これらの高機能な水抜き手順を優先して実行してください。

3. サーバー設定のリセット(チャイルドロックなど)

高機能サーバーの多くは、デジタル表示パネルや複数の設定モードを持っています。引越しによる長期間の電源オフ後、再設置時にサーバーの設定がリセットされたり、エラー表示が出たりする場合があります。

  • 工場出荷時のリセット:新居での設置後、取扱説明書に従って**「工場出荷時の設定(リセット)」**を行うことで、システムの初期化と安定稼働に繋がる場合があります。
  • チャイルドロックキー:チャイルドロック機能を使用するための物理的なキー(鍵)は、必ず付属品として本体とは別に梱包し、紛失しないように注意してください。

これらの高機能サーバーは精密である反面、故障すると修理費用が高額になる傾向があります。引越しが決まったら、まずはご自身のサーバーの機能を確認し、メーカーの指示書(取扱説明書または公式サイトの引越しガイド)を参照することが、最も確実な安全対策となります。

引越し費用を抑える!サーバー処分・乗り換え検討ガイド

引越しは、単にウォーターサーバーを移動させるだけでなく、契約内容や利用状況を見直す絶好の機会です。「今のサーバーの利用頻度が下がった」「もっとコンパクトな機種にしたい」といった要望があれば、この機会に解約・乗り換えを検討することで、結果的に引越し費用の節約や、新生活での利便性向上につながることがあります。

ここでは、引越しを機にウォーターサーバーの契約を見直す際に、必ず確認すべき解約金や乗り換え特典の活用法、そして古いサーバーの適切な処分方法について、具体的なシミュレーションを交えて解説します。


引越しを機に解約・乗り換えする場合のメリットと解約金シミュレーション

契約期間の途中で解約や乗り換えを行う場合、最も気になるのが「解約金(違約金)」です。まずは、解約・乗り換えのメリットと、具体的な解約金のリスクについて理解しましょう。

解約・乗り換えを検討するメリット

  • 引越し費用の軽減:サーバー本体の運搬費用(引越し業者への依頼費用)や、新居での移設手数料(メーカーへの支払い)が不要になります。特に床置き型の重いサーバーの場合、運搬費用だけで数千円の節約になることがあります。
  • 契約の見直し:水のノルマや、月額費用がより自分に合った新しいサービスに切り替えることができます。
  • 最新機種の導入:新生活に合わせて、浄水型、軽量卓上型、デザイン性の高い機種など、最新の高機能サーバーに乗り換えられます。
  • 乗り換え特典の活用:他社への乗り換え時に、解約金相当額を負担してくれる「乗り換えキャンペーン」を利用することで、実質無料で乗り換えられる可能性があります。

解約金のシミュレーションとリスク管理

ウォーターサーバーの契約は、ほとんどが「最低利用期間」(2年、3年、5年など)を定めた定期契約です。この期間内に解約すると、契約時に定められた解約金(違約金)が発生します。

契約パターン 最低利用期間 解約金(目安) 特筆事項
標準的なプラン 2年間 10,000円〜15,000円 期間満了後の解約は無料。自動更新後の期間内解約は再び発生。
高額サーバー・長期割引プラン 3年または5年間 15,000円〜20,000円超 利用期間が短いほど解約金が高くなる「逓減(ていげん)制」を採用している場合がある。
サーバー買取りプラン なし サーバー本体の残債(未払い分) サーバーは自己所有となるため、解約金ではなく残債の清算が必要。

【確認の鉄則】

解約を検討する場合、まずは契約書またはマイページで、現在の利用月数と最低利用期間、そして具体的な解約金の金額を正確に確認してください。解約金が15,000円程度であれば、他社の「乗り換えキャンペーン(キャッシュバックまたは解約金負担)」を利用することで、実質的な支出をゼロに抑えられる可能性が非常に高まります。


引越し先での利用不可を防ぐ!新居の環境(設置スペース、電源)の確認

サーバーをそのまま移設する場合でも、解約して新しいサーバーを導入する場合でも、引越し先の設置環境を事前に確認することは、無駄な手続きやトラブルを防ぐために極めて重要です。

1. サーバーの「設置スペース」の確認(寸法と放熱)

現在のサーバーと同じものを新居に設置する場合、まずは設置予定場所の寸法を測りましょう。

  • サーバー本体の寸法:サーバー本体の幅、奥行き、高さを測り、設置予定のスペースに収まるかを確認します。
  • 上部スペースの確保:ボトルを上から差し込むタイプのサーバーは、天井までの高さに十分な余裕(ボトル1本分の高さ+作業スペース)が必要です。天井が低い場合、ボトル交換作業が困難になるため、下置きボトル型や卓上型への乗り換えを検討する必要があります。
  • 背面・側面の放熱スペース:サーバーの故障を防ぐため、背面や側面は壁から10cm〜20cm程度離す必要があります。この放熱スペースを考慮した奥行きを確保できているかを確認してください。

2. 「電源・コンセント」の環境確認

設置場所の近くに適切な電源があるかを確認します。

  • コンセントの位置:サーバーを平置きできる場所の近くに、アース線付きのコンセントがあることが理想です。
  • タコ足配線の回避:ウォーターサーバーは、冷却時や加熱時に一時的に大きな電力を消費するため、タコ足配線や容量不足の延長コードの使用は厳禁です。発熱による火災リスクや、電圧低下によるサーバー故障の原因となります。

3. 浄水型の場合の「水道環境」確認

浄水型サーバーを利用している場合、最も重要なのが新居での水道接続の可否です。

  • 賃貸物件の許可:賃貸住宅の場合、水道管からの分岐工事を行うには、管理会社または大家の許可が必須です。無許可で工事を行うと、契約違反となる可能性があります。
  • 設置場所の蛇口タイプ:サーバーを接続する蛇口が、分岐工事に適した形状であるか、事前に写真などでメーカーに確認してもらうとスムーズです。

これらの環境確認を怠ると、新居に運搬・設置した後に「使えない」という事態になり、再度サーバーの移動やメーカーへの連絡、最悪の場合は解約手続きに戻らざるを得なくなります。


古いサーバーのメーカー回収依頼手順と自分でサーバーを廃棄する方法

解約や乗り換えを決断した場合、利用していた古いサーバー本体を処分する必要があります。ウォーターサーバーは「家電リサイクル法」の対象外ですが、一般の粗大ごみとして簡単に処分できないケースが多いため注意が必要です。

1. メーカー(レンタル元)による回収依頼手順(原則)

サーバーがレンタル品である場合、解約を申し出るとメーカーがサーバーを回収するのが原則です。

  1. 解約の連絡と回収日の決定:カスタマーセンターまたはマイページから解約を申し込みます。この際、サーバーの水抜きが完了していることが回収の条件となります。
  2. 回収方法の確認:多くのメーカーは、指定の配送業者が梱包用の資材を持参し、玄関先で回収します。ユーザー側で運搬の手配や梱包は不要な場合が多いですが、機種によっては事前の水抜きと、簡単な梱包(電源コードの整理など)を求められることがあります。
  3. 返却費用の確認:メーカーによっては、サーバー返却手数料(5,000円〜10,000円程度)を請求する場合があります。解約金とは別に発生する費用であるため、必ず事前に総額を確認してください。
  4. 回収前の水抜き実施:回収日までに、この記事の冒頭で解説した「水抜き」を完了させ、内部に水が残っていない状態にしておきましょう。水抜きが不完全な場合、業者が回収を拒否したり、後日水漏れによる損害賠償を請求されたりするリスクがあります。

2. サーバーを「自己所有」している場合の廃棄方法

サーバーを買い取り方式で購入している場合や、長期間の契約満了によりサーバーが自己所有となっている場合は、自分で処分する必要があります。ウォーターサーバーの処分方法は、**「自治体による粗大ごみ」**または**「不用品回収業者」**への依頼が一般的です。

  • 自治体の粗大ごみに出す:
    • 多くの自治体では、ウォーターサーバーを「粗大ごみ」として扱います。
    • 事前に自治体の粗大ごみ受付センターに連絡し、サーバーのサイズ(高さ・重量)を伝え、処分費用(目安:500円〜2,000円)と回収日時を確認します。
    • 指定されたシールを購入し、サーバーに貼り付けて、指定の収集場所に運び出します。
    • 【注意】サーバー内部のコンプレッサーや冷媒ガス処理に関して、自治体によっては専門的な処理を求める場合があるため、必ず事前に確認が必要です。
  • 不用品回収業者に依頼する:
    • 引越し時に他の家電や家具とまとめて処分したい場合に便利です。
    • 料金は業者によりますが、5,000円〜10,000円程度と、自治体よりも高額になる傾向があります。
    • 悪質な業者に依頼しないよう、事前に複数の業者から見積もりを取り、料金体系が明確な業者を選びましょう。

いずれの場合も、廃棄する前に必ず水抜きを完全に実施し、電源コードや水受け皿などの付属品を取り外して、分別が必要な部品は外しておくことがスムーズな処分に繋がります。

ウォーターサーバーの引越しは、単なる荷物の移動ではなく、契約とコスト、そして新しい生活の利便性を見直す「チャンス」です。このガイドを参考に、最も経済的かつ合理的な方法で、サーバーの処遇を決定してください。

よくある質問(FAQ)


ウォーターサーバーを引っ越しで運ぶとき水抜きは必要ですか?

はい、水抜き(残水処理)は引越し時の必須工程です。サーバー本体の冷水タンク、温水タンク、そして内部の配管に残っている水を完全に排出する必要があります。

水抜きをしないと、以下の重大なリスクが発生します。

  • 運搬時の水漏れ:サーバーを傾けたり振動を与えたりした際、残水が漏れ出し、家財や引越し業者のトラック、新居の床を汚損するリスクがあります。
  • サーバー内部の故障:水が内部の電装部品や冷却システムに侵入し、運搬時の振動でショートや回路の腐食、特に冷却機能(コンプレッサー)の故障に繋がる可能性があります。
  • 衛生面でのリスク:電源が切られた状態で水が長時間滞留し、雑菌やカビが繁殖する原因となります。

必ず引越し日の前日〜数時間前に電源を抜き、温水が冷めてから取扱説明書に従って水抜きを行ってください。

ウォーターサーバーの運搬は自分でできますか?

卓上型の小型サーバーなど、一部の機種では自分で運搬が可能ですが、基本的に引越し業者への依頼が推奨されます。特に床置き型サーバーは重く、運搬が困難な上、故障リスクが高いため注意が必要です。

自分で運搬する際の最大の注意点:傾き厳禁

自分で運搬する場合でも、引越し業者に依頼する場合でも、「サーバーを絶対に傾けない、横倒しにしないこと」が鉄則です。

  • ウォーターサーバーの多くは冷蔵庫と同じコンプレッサー式であり、傾けると内部のコンプレッサーオイルが流れ出し、故障(焼き付き)の原因となります。
  • 運搬時は常に垂直(直立)を保ち、自家用車などで運搬する場合も立てた状態でしっかりと固定してください。

なお、浄水型(水道直結型)サーバーは、給水ホースの取り外しや再設置に専門工事が伴うため、メーカー(または提携業者)による移設手配が必須であり、自己運搬はできません。

ウォーターサーバーの引越しで水抜きしないとどうなりますか?

水抜きをしないと、主に以下の3つの重大なトラブルが発生します。

  1. 運搬中の大規模な水漏れ:サーバー内部には1〜3リットルの水が残っており、傾きや振動によって、ボトル差し込み口、給水口、特に背面ドレン(排水口)から水が漏れ出し、運搬中の家財や新居の床を汚損します。
  2. サーバー本体の重大な故障:残水が運搬中に内部の電装部品や冷却システムに侵入し、ショートや腐食を引き起こします。特に、濡れた状態で新居で電源を入れると、火災のリスクもあります。
  3. 雑菌・カビの繁殖:電源オフの状態でタンク内に水が滞留することで、雑菌やカビが繁殖し、新居で使い始める際に衛生上の大きなリスクとなります。

水抜きは、これらのリスクを回避するために、メーカーが定める引越し時の必須工程です。

ウォーターサーバーを傾けて運んだらどうなりますか?

サーバーを傾けて運搬すると、ウォーターサーバーの心臓部である冷却機能(コンプレッサー)が故障する可能性が極めて高くなります。

故障の理由:コンプレッサーオイルの逆流

多くのサーバーは、冷蔵庫と同様にコンプレッサー式を採用しています。コンプレッサー内部には、動作に必要なコンプレッサーオイルが封入されています。

  • サーバーを傾けたり横倒しにしたりすると、このオイルが正規の位置から流れ出し、冷媒ガスの配管に逆流します。
  • 新居で電源を入れた際、オイルが配管内に残留していると、コンプレッサーが正常に動作できず、焼き付きを起こして故障します。
  • この故障は、お客様の取り扱い不注意と見なされ、メーカー保証や引越し業者の保険対象外となるケースがほとんどです。

万が一傾けてしまった場合は、新居で最低でも2〜4時間(推奨は4時間以上)、電源を入れずに直立させたまま放置し、オイルが元の位置に戻るのを待ってから電源を入れてください。

このFAQセクションは、元の記事本文から抽出した情報を基に、ご指定の質問リストに合わせて作成し、厳密にHTML形式で出力しました。


✅ まとめ:ウォーターサーバーの引越しは「水抜き」と「4時間の待機」が鉄則です

大切なウォーターサーバーを新居へ安全に運ぶための「完全ガイド」を最後までお読みいただき、ありがとうございます。引越し時のウォーターサーバー移動は、ただの運搬ではなく、メーカーが定める精密機器の「移設作業」です。

この記事で解説した手順を実践すれば、水漏れによる家財の汚損や、運搬中の傾きによるコンプレッサーの故障といった高額なリスクを、確実に回避できます。

【引越し成功の「三種の神器」再確認】

  1. 水抜き(残水処理):温水タンクの熱が完全に冷めた後(4時間以上)、給水口と背面ドレンから残水を完全に排出する。
  2. 垂直運搬の徹底:サーバーは絶対に45度以上傾けず、常に垂直(直立)を維持する。(コンプレッサーオイル逆流による故障防止)
  3. 運搬後の待機時間:新居に設置後、最低4時間以上電源を入れずに直立放置する。(オイルを元の位置に戻すため)

🚀 新居ですぐに美味しい水を飲むための「最終チェックリスト」

さあ、あとはこのチェックリストに従って行動するだけです。引越しを機に、不安なく快適なウォーターサーバーライフをスタートさせましょう!

フェーズ 必須アクション 完了期限(推奨)
引越し前(1ヶ月〜2週間前)
  • メーカーへの連絡:引越し日、新住所、機種名を伝え、移設手続き(移設費用、交換要否)を確認。
  • 水の注文調整:旧居でボトル水を使い切れるよう、最終注文日を調整する。
  • 浄水型の場合:新居での設置許可と工事業者手配の依頼を完了させる。
引越し日の1ヶ月前
引越し前日〜当日
  • 電源OFFと水抜き:引越し日の4時間以上前に電源を抜き、背面ドレンを含む残水を完全に排出する。
  • 給水口の密閉:ノズルとドレンキャップをビニールと養生テープで厳重に密閉する。
  • 梱包と明記:「ウォーターサーバー」「天地無用」と明記した段ボール・緩衝材で梱包する。
引越し作業の4時間前
引越し後(新居)
  • 設置場所の選定:壁から10〜20cm離し、直射日光を避けた平らな場所に設置する。
  • 重要:電源待機:サーバーを設置後、最低4時間(推奨)電源を入れずに直立放置する。
  • 利用開始:待機後、ボトルをセットし、電源を入れて冷水・温水が使えるかを確認する。
設置後4時間後

もし、あなたのサーバーが最低利用期間内で解約金が発生する場合は、他社の「乗り換えキャンペーン」を利用することで、その費用を実質ゼロにできる可能性があります。この機会に、今の契約と新居の環境を見直し、より快適で経済的なウォーターサーバー選びを検討してみてはいかがでしょうか。

🚨 次の一歩を踏み出しましょう!

まずは、お手元の契約書取扱説明書を手に取り、メーカーへの連絡と水抜き手順を確認してください。ご自身のサーバーが床置き型(コンプレッサー式)か卓上型(電子冷却式)かによって、運搬の慎重さが異なります。

あなたの新生活が、安全に運ばれたウォーターサーバーと共に、清々しい水の恵みで満たされることを心から願っています。

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